先週は各地が大雪に見舞われましたが、
今週も寒さは続いていますね。
雪もちらほら降っています。
冬らしい冬、といえば聞こえはいいですが、
実際には色々と大変です。
久しぶりに駐車場の雪かきをしましたよ。
手首が痛いです・・・。
近頃は生徒の皆さんに、
“Be careful not to slip and fall on the snow!”
(雪で滑って転ばないように気を付けて!)
と声がけしていますが、ある生徒さんから、
“on snow”じゃダメなの?と質問を受けました。
良い質問です!
ただ・・・説明がちょっとややこしいです。
結論から言うと、状況によってはon snowでもOKですが、
この場合、そして多くの場合はon the snowになります。
これは非常に微妙なニュアンスの差になります。
①on snow・・・(一般的に言って、「雪」というものの上では)
②on the snow・・・(話し手・聞き手の中で、共通イメージがある「雪」の上では 例:帰り道の雪の道路を想像している)
①What to do first if you slip and fall on snow?
(もし雪の上で滑って転んでしまったら、まずどうすべきか?)
この文章は、具体的な地域やそこにいる人々などを
想定しているわけではありません。
雪が降る地域でしたら、バンクーバーだろうが、
ニューヨークシティだろうが、札幌だろうが構いません。
theのつかない不可算名詞は、一般論を語る場合に
多く使われます。
②This morning, I slipped and fell on the snow!
(今朝、雪の上で滑って転んじゃったよ!)
私がこれを言った場合は、聞き手にも、
「ああきっと、仙台市の生活圏内のどこかで転んだんだろうな」
という具体的なイメージが、言わずとも付くわけです。
改めて最初の質問に戻りますと、
私は生徒さんたちが帰る際の雪道を
イメージして喋っています。聞く側も、
その雪道をイメージしています。ですから、
「あ~公園前の道なんか特にね。雪多くて滑りやすいよね~」
という共通イメージが生まれ、theが付くのです。
大雑排に言うと、theが付くことで、
話し手と聞き手の間に「あ~、あれね」という
共通のイメージが生まれる、という事になります。
文法書などでは、これを指して「特定の」という
説明がなされます。
たかがthe、されどthe、ですね。
そして、ここで敢えて言いましょう!!!
でも所詮theです(笑)
ここまで気にしなければならない状況は、
ほぼ皆無だと断言できます。
たとえニュアンスが違ったとしても、
前後の文脈や状況で相手も正しく理解してくれますので
ご安心ください。
「へぇ~theにはそんな働きがあるんだね~」と
雑学程度に心に留めておいてくださいね。
皆さんも雪道と、冠詞の気にしすぎにはお気をつけて!!
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仙台の英会話教室 Sophia English School
Koji Nakanome
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