WBCに見た、「現実」の面白さ

先週の事になりますが、

日本やアメリカを中心に、

世界中を熱狂の渦に巻き込んだWBCが

終わりました。

 

結果は日本の3度目の優勝という形で幕を閉じましたが、

それ以上に、今回の大会を通して私は、

『事実は小説より奇なり』

という言葉を思わずにいられませんでした。

 

準決勝の村上選手の劇的なサヨナラヒット、

そして決勝戦の最終打席の、

大谷選手とマイク・トラウト選手の一騎打ち。

 

マンガやアニメであれば絶対にそうなるだろうな、

という場面でした。

まるでそこに筋書きがあったかのような、劇的なドラマ。

でも、これは、だれが作ったものでもありません。

参加した1人1人が、目の前にある「現実」を

精一杯生きただけです。

 

だからこそ、面白い。

現実の中の偶然が作り出すドラマは、

フィクションとは比べ物にならない興奮を生みます。

このWBCが映画作品でしたら、

ごくありふれたものにしかならず、

感動もそれほどは呼び起こさないでしょう。

 

今回のような例に限らず、我々の普段の人生に於いても、

現実は、何が起こるか分かりません。

だからこそ、それに真摯に向き合えば、

不安にもなるけれど、ワクワクもするし、

最悪な事ばかりでなく、素晴らしい事も起こるし、

その時の感動は何倍にもなるんじゃないかな・・・と

思うのです。

 

もちろん、この楽しみの裏にはそれ相応の苦しみもあります。

手酷い挫折もあります。

今回のドラマチックな場面とは全く逆の、

呆気ない、残酷な現実が待ち受けている事も多々あります。

もうやめたい、とすら思う事もあるでしょう。

 

でも、それを押してでも、この「現実に真摯に生きる」という

事は、取り組む価値があるんじゃないかな・・・と、

WBCという現実の舞台で戦い、

その戦いを終えた各国の選手の表情を見て思いました。

 

何かに身を捧げる姿は、たとえ苦しくとも、

どこか清々しいもの。

出来れば、自分も、この現実に於いてそれを

実践したいものです。

 

そんなことを思ったWBCでした。

 

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Koji Nakanome

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英語の格言㉛

恒例の、「英語の格言」のコーナーです。

短いながら、心に残る格言

(英語ではproverbと言います)をご紹介します。

是非機会があったら使ってみてくださいね。

 

There is always light behind the clouds.

(雲の向こうは、いつも青空。)

 

アメリカの女性小説家、

Louisa May Alcott(ルイーザ・メイ・オルコット)

という人の言葉です。

あの有名な『若草物語』の作者ですね。

 

これも、私が好きな格言の一つです。

 

短い文ですが、

困難や試練の後には、良いものが待っている、

希望はすぐそこにある、

という前向きな気持ちを端的に表しているように思います。

 

折しも受験が終わり、

4月からは新しい生活が待っています。

 

受験という雲を抜けた先に青空が見えた

と思える人もいれば、

新しい生活に対する不安の先に、

充実した日々が待っているんだと

解釈する人もいるでしょう。

 

これから5月頃までは

色々な局面で大小さまざまな変化が起こります。

 

時には不安に思うこともあるでしょう。

その時に是非思い出したい言葉ですね。

 

それでは、次回もお楽しみに!

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「間違った優しさ」について

私は野球が好きなので、よく

スポーツ系の雑誌やwebコラムを読んでいるのですが、

先日、以下のような見出しの記事を見つけました。

 

「ドンマイ」が許されぬミスもある 少年野球でありがち…

“間違った優しさ”が逃げ道に

 

横浜の少年野球チームの話なのですが、

そのチームの監督は、

「間違った優しさは、相手の為にならない」と述べています。

そして、

「ミスした仲間を指摘するためには、

日頃の信頼関係が大切になる。

追及した時にもめてしまうのは、ベースの信頼関係が

できていないからだ」と彼は続けます。

 

相手が考え得る限りのベストを尽くしたならば、

例え失敗しても、ドンマイと声をかけて

気持ちを切り替えさせることは理にかなっています。

ただ、相手が準備を怠ったり、集中力を欠いたミスをした時は

「お前、何やってんだ!ちゃんとしようぜ」という事は

私自身も決して悪い事とは思いません。

むしろその方が、信頼関係のある間柄であれば、

「俺もちゃんとしなくっちゃ」と、

気持ちが切り替わるはずです。

 

これは、勉強や仕事にも全くもって同じことが言えますね。

 

何でもかんでもOKでもダメ。

厳しく追及し、罰するだけでもダメ。

 

大事なのは、状況と相手に合わせたバランス感覚だと思います。

そしてそのためには、親や教師、指導者側が

自分の気持ち一つで言う事が変わらないよう、

ぶれないスタンスを貫く事が大事ですね。

 

私もこの記事を見て考えさせられました。

一指導者として、生徒様に対して

受容と追及のバランスをきちんと取っていきたいな、と

思います。

そしてそのために、今まで以上に

信頼してもらえるように、様々な面で自分を

磨いていきたいと思います。

 

もしご興味がある方は、

太字の見出しを検索してみてください。

ベースボール専門メディアのfull-countという

サイトにつながります。

 

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12年目の「あの日」

3月11日は、東日本大震災の日。

今年で12年が経ちました。

 

未だに復興の真っただ中の方々もおられれば、

もうすでに遠い過去のことになりつつある方、

更には震災を経験していない世代も徐々に成長しつつあります。

 

あの震災は一体何だったのか?

 

私も、何度も考えました。

おそらく、人によって答えは様々でしょう。

 

私個人にとっては、

「死や終わりは、実は直ぐそばにあるのだから、

一日一日を悔いなく生きよう」

という思いを強くする出来事でした。

 

もう7~8年前になりますが、

阪神淡路島大震災を経験なさった美容師の方と

お会いしたことがあります。

その方は親友を震災で亡くした方でした。

死を身近に感じたその方は、

「自分の本当にやりたいことをやろう」と決心し、

大学を中退し、全く未経験の美容の世界に飛び込み、

ついには、著名な芸能人を担当する程の

スタイリストになっていました。

 

その方が、

「人生は、本当にしたい事をしなければいけないよ」

と、熱っぽく語っていた事を思い出します。

 

この震災を厄禍と捉える事も出来ます。

でも同時に、それを機に生き方を良い方向に変えた方々も

いらっしゃいます。

 

自分は、どちらを選ぶか。

この震災から、何を学ぶか。

 

私自身も、

12年前のあの出来事を、そしてその時に感じた気持ちを、

良い意味で忘れないようにしたいなと思います。

 

そして、悔いのない人生を行きたいな、と

毎年その想いを強くします。

 

人生は、一度きりですから。

 

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